もちろん、最初は多くの人が半信半疑の気持ちで助言を聞くだろう。だが、そこで自分の性格を言い当てられたりすると、信じる気持ちは強くなる。

「たとえば高齢の女性が一人で占いに行ったとして、『これまでに恋愛で失敗したことがありますね?』と聞かれれば、ほとんどの人は『はい』と言います。これはコールドリーディングという手法で、大抵の人に当てはまることを、まるで言い当てているかのようにしているのです」

 こういったことで信じる気持ちを強めすぎると、被害につながる可能性がある。あるいは、利用されることがある。もちろん、すべての占い師がそうとは言わないが。

「日本人は、小さい頃から占いや血液型のタイプ分けなどを日常的に話題として楽しんでいます。そういった中で、自然とスピリチュアルへの親近感が醸成されています。このレベルで楽しむ分には問題ありませんが、もっと危機的な不安に直面した際、“実体がない”のをいいことに、スピリチュアルを使って相手を騙したり、都合よく利用したりする人がいることも事実です」

 ある人から「これを買えば運気が良くなる。きっと◯◯は起こらない」と勧められたとする。もしも実際に買って悪いことが起こらなければ、それを信じる気持ちは強くなる。

 では、買ったのに悪いことが起きたら?その際は「あなたの信じる気持ちが弱いからバチが当たった」、あるいは「買ったからこそ、このくらいで済んだ」と返される。そういったレトリックで騙す人がいることも忘れてはならない。

どうすれば依存なく楽しめるか
スピリチュアルは「一見さん」が安全?

 スピリチュアルな世界や、それをもとにした助言が、人の気持ちを楽にし、精神的な支えになることはある。ただ、実体のないものだからこそ悪用されることもある。