◇女性に現実を見せてはいけない

 女性は「理想の自分」を本当の姿だと捉えている。多くの女性は「現実の太っている姿」をそのまま冷静に受けとめてはいない。少しでも痩せて見える角度から自分を見て、ごまかしていることがほとんどだ。「本当の現実」は見たくないのが女性なのである。

 したがって商品やサービスを売る際にも、過酷な現実を見せてはならない。ダイエット商品を売るときは、太った女性の写真を使って現実を突きつけるのではなく、スリムな女性が鏡を見ているような写真で、問題をイメージさせる程度にするのが望ましい。

◆女性に売るデザインの作り方
◇無意識に訴える

 一般に女性は男性よりも、色などの「パッと見たときの印象」に敏感だ。「なんとなくイヤ」と感じてしまうと、その商品はもう買われなくなってしまう。

 男女差は色の感じ方にもあらわれる。男性が深く考えずにピンクを選ぶと、寒色系のピンクになることが多い。しかし多くの女性がしっくりくると感じるのは、オレンジに近い暖色系のピンクだ。

 女性はこうした微妙な色の違いを捉え、瞬時に「自分に関係がありそうかどうか」を判断している。ゆえにデザインは自分の好みで決めるのではなく、売りたい相手に合わせて、慎重に検討しなければならない。

◇写真や映像で見せる

 女性は文字を読むのが面倒だと感じやすい。伝えたい内容は、できるだけ感覚的に受け取ってもらえるよう工夫しなければならない。写真やイラストなどを活用するといいだろう。

 消費者は商品やサービスを買っているのではなく、その結果得られる「変化」にお金を払っている。したがって「結果」をイメージできる「理想の自分」を見せられると、衝動買いのスイッチが入りやすくなるのだ。

 女性を相手にモノを売る場合、彼女たちにとって「リアル」と感じられる映像や写真を見せることも重要である。女性は「お城に住んでいるお姫様である自分」こそが「本来の自分」だと思っているため、そのイメージに合わせるべきだ。たとえば女性向けの広告のモデルには、金髪の欧米系モデルが多い。これは日本人女性が無意識的に欧米人女性にあこがれを抱いており、その姿のほうが理想的=本来の自分に近いと感じるからだ。

◇読まれなければ意味がない

 情報量を増やすためには、「文字を小さくする」のが一番てっとり早い。だが読みにくいものは読まれない。読書好きをターゲットにするなら話は別だが、基本的にはやりすぎだと思うくらい、文字は大きくするべきである。

 また、女性は興味がある部分だけを拾い読みする傾向が強い。読む前にざっと全体を眺め、「自分に関係がありそうか」を判断している。ゆえに見出しは、それを読むだけで興味が引ける内容にするのが望ましい。