日本にも「まさか」が起こり得る“トランプリスク第2幕”を警戒せよPhoto by Keiko Hiromi

 3月23日から鉄鋼・アルミニウムの対米輸出品に高関税がかけられた。事前には、友好国・同盟国は輸入制限の対象から外されるという見通しから、日本も除外されるという楽観論が広がっていた。結果的に、そうした楽観論は完全に打ち砕かれた。

 トランプ大統領は、「安倍首相らは『こんなに長い間、米国をうまく騙せたなんて信じられない』とほくそ笑んでいる。そんな日々はもう終わりだ」と述べたという。

 耳を疑うような言葉だが、秋の中間選挙を意識されていることは明らかだ。

「自国第一」を掲げて登場したトランプ政権は世界経済に様々な波紋を投げかけてきたが、「トランプリスク」の第二幕が始まるのを覚悟する必要がある。

日本にもスーパー301条適用
“円高誘導”の再現

 トランプ大統領は、各国の首脳に対し個人的な友好関係を築こうとはしているように見えるが、基本は利害に基づいて動く動機の方が強いと考えられる。