「何を買うか」より「誰から買うか」の時代

ソーシャルメディアを軸にしたクロスメディアが最強

「何を買うか」より「誰から買うか」の時代になったと言われる。

　高度成長期には、いい商品を作れば売れた。

　しかし、今はそんな時代ではない。モノがあふれ、同じような商品が増えてきた。違いを見つけて、最もいいものを選ぼうと思っても、それが難しい。

　逆に言うと、よほど変な商品をつかまない限り、すぐに壊れるなどのひどい商品も少ない。そんな中で、商品のスペックに注目するよりも、販売している人（生産者）の考え方や人となりに共感し、「その人とつながっていたいから選ぶ」ということが増えているのである。

　そんな時代背景の中で、最強のプロモーションは、マスメディア広告とソーシャルメディアを組み合わせた「クロスメディア」だ。

　日常で見かけた広告の商品のことを、ソーシャルメディアで友達にすすめられた、あるいは、ソーシャルメディアで友達がいいと言っていた商品を、マスメディアでも見かけた。そんなとき、さらに心が動くだろう。「雑誌にも広告が出るくらいだから間違いない」というように、信頼感を高めるのである。

　僕は、ソーシャルメディアを軸にしながら、マスメディアを使えるときは使う、というプロモーション法を基本にしている。クライアントにも、まずはソーシャルメディアを活用することをおすすめしている。コストがかからず、誰でもすぐに始められるのだから、やらない手はないだろう。

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