コストをかけても、効果が見えにくいマスメディア広告

 ソーシャルメディア・プロモーションとは、商品・サービスを買ってもらうために、ソーシャルメディアを活用して広告宣伝をすることだ。

 もちろん、買ってもらうための方法、広告宣伝なら、従来のやり方もたくさんある。たとえば、テレアポやDM、もちろん新聞や雑誌などマスメディアへの広告出稿も考えられる。

 実は僕の会社では、マスメディア広告も取り扱っている。おつきあいのある広告代理店を通じて、新聞広告やテレビコマーシャルなども手掛けている。ご存知のとおりマスメディア広告は、一度に大勢の人に向かって発信できるのがメリットだ。

 多くの人に認知してもらうことはとても大切で、ほぼ同じ内容の商品A、Bがあったとき、多くの人は「知っている」商品のほうを選ぶ。広告で見たことがあれば、安心する。

 しかし、マスメディア広告のコストはかなり大きい。テレビコマーシャルを全国に向けてやろうと思えば、億単位でお金がかかるし、全国紙に1ページ広告を載せるにも数百万円がかかる。

 マスメディア広告のデメリットは、それだけお金をかけても、効果が見えにくいことだ。ある商品が売れたからと言って、それが新聞広告を見たからなのかどうかはわからない。

 さらに広告出稿したからと言って、その広告が本当に見られているかどうかはわからない。

 日々大量の広告に囲まれて生活している中で、「これは」と思う確率はかなり低くなっているのではないだろうか。どんなにメリットを伝えていても、「どうせ広告でしょ。宣伝だからいいこと言うのは当然だし」と思われ、スルーされてしまう。マスメディア広告の影響力は、どんどん弱まっているのだ。