ソーシャルメディア・プロモーションの進め方は、クライアントの業種業態によって若干異なる。1.地域密着型ビジネス、2.商品・サービス先行型ビジネス、3.代表者主張型ビジネスの3タイプに分けて考えている。それぞれのタイプ別実践ステップを紹介する。

「あなたから買いたい」「あなたが携わっているから買いたい」と思ってもらい、それを実際に成約に結びつけるのがソーシャルメディア・プロモーションの目的だ。

 僕は冗談で「デジタルどさまわり」と言ったりすることもあるが、要するにそういうことだ。

 各地をまわって、自分のやっていることを知ってもらい、ファンになってもらう。それが、ネットを使えばあまり時間をかけずに、しかも低コストでできてしまうのだからすごい。

 クライアントの多くは1日1時間程度を費やすだけで、確実にファンを増やし、売上を伸ばしていっている。

 ソーシャルメディア・プロモーションについて相談があったとき、僕はクライアントに、まずはどのような業種・業態なのかを詳しく聞くようにしている。それによって、進め方が少し異なるからだ。

 大きく分けると、タイプは3つ。

 1. 地域密着型ビジネス
  飲食店、小売店、エステサロン、学習塾など、地域密着型のビジネスをやっている人

 2. 商品・サービス先行型ビジネス
  商品・サービス自体が新規性があったり面白かったりして、ファンがいる(またはこれから増えそうな)ビジネスをしている人。

 3. 代表者主張型ビジネス
  アーティスト、税理士・弁護士・社労士などの士業、生命保険の営業、個人事業主など人が商品と言える職業の人

 これら3つのタイプ別に、ソーシャルメディア・プロモーションの実践ステップを解説していこう。

鎌倉圭(かまくら・けい)
株式会社エスプロックス代表取締役。株式会社ニュースタッフプロダクション代表取締役。
1979年長野県生まれ。高校時代にバンド活動を始め18歳で上京。税理士試験の勉強をしながら音楽活動に励む。2006年12月税理士試験に合格したにもかかわらず、本格的に音楽活動を開始。2007年7月1stアルバム「love activity」が全国発売。iTunes Storeチャートにて5位獲得。2007年8月ソーシャルメディア・プロモーション会社の株式会社エスプロックス設立。2008年7月配信ミニアルバム「K!Tunes」発売、9月配信シングル「キズナ/デジタル難民」発売、10月2ndアルバム「Social Network」発売。2ndアルバムはiTunes Storeチャートにて三作品連続1位を獲得、同年のiTunes・ベスト・インディーズアルバムに選ばれる。2010年9月税理士登録。2010年10月税理士事務所を設立。2012年2月お笑い芸能プロダクションの株式会社ニュースタッフプロダクションを設立。