営業の成約率も上がる
「五行の法則」のメリット

 他にも“最強の組織”づくりのために必要なことはあります。
 それは内部だけの問題でなく、外部との接触です。

「このお客さんへのアプローチ、どの部下を担当に使うべきか?」

 そんな悩みを持ったことはありませんか?

 そこで大きな力になるのは、この9code(ナインコード)から導かれる「五行の法則」なのです。

 取引先が「土性」の人だと知っていたら、「木性」の人はなるべく担当にすべきではありません。

「木性」の人のスピード感と、何でもバンバン言ってしまう姿勢についていけなく、どこか心地悪さを感じてしまうからです。

 相手が「土性」なら、火の九紫の社員を担当につけましょう。

 火の九紫も自分の意志に率直で何事もグイグイ進むタイプですが、人一倍“人情家”という一面があります。

 土は温められると、土壌が完成するように、この温かい心に、「土性」の人は惹かれるのです。

 これまで私がサンプリングした中でも、この組合せが営業で考えると、成約率がダントツです。

 ちなみに、私も火の九紫ですが、長年付き合っている顧客の多くが「土性」の人というデータもあります。

 相手(取引先)が「木性」の人なら、水の一白の社員を担当につけましょう。

「木性」の人は、その取引がいいか悪いか(メリットがあるかないか)の結論を先にほしがります。

 しかし、その反面で(特に雷の三碧は)心配性でもありますので、なぜメリットが生まれるかという裏づけがとれたデータもきちんと聞いておきたいのです。

 こうなると、データに強い水の一白の仕事です。
 水の一白は柔軟性もありますので、「木性」の人ともうまくつき合えます。
成約率は大幅にアップするでしょう。

 このように、最強の組織づくりには、9code(ナインコード)から導かれる相性(そうしょう)の関係を活用することが、必須となります。本書で、徹底してマスターして、どこにも負けない、強い組織を目指してください。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。