VWと日野が提携すると
世界シェア約8%で4位に

VWと日野の提携で商用車に激震か
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 4月12日、大型商用車(トラックとバス)メーカーの世界的再編が起こりそうな合意が発表された。主役はドイツのフォルクスワーゲン(VW)と日本の日野自動車である。両社の発表によると「電動化や自動運転など技術開発面と、物流や販売での協力、商品の補完など幅広い分野での協業について業務提携の話し合いを進める」という。

 両社の提携が成立すると、大型商用車市場で世界トップの販売台数を誇るダイムラーに迫るポジションにつくとあって、今後の交渉の行方が注目される。

 現在、大型商用車の世界市場は年間で約300万台。ダイムラーは昨年の実績でトップの31万5000台、シェア10.6%だった。2位は中国の第一汽車で26万4000台、同8.9%、3位も同じく中国の東風汽車で25万7000台、同8.7%。この3グループが世界のトップ3である。以下4位と6位および10位に中国メーカー、5位にインドのタタが入り、ABボルボは7位、8位が米国のパッカー、9位にVWというトップ10である。VWと日野が提携すると世界シェアは約8%になり、一気に4位に躍り出る。

 VWによると、日野との提携交渉は昨年6月に始まった。ディーゼルエンジンの排出ガス問題でVW本体が大きく揺れ、ディーゼルエンジン分野およびディーゼルハイブリッド分野での研究開発を共同で行えるパートナーを探していたときだった。また、VWグループとして大型商用車事業を拡充するためには、アジア市場にネットワークを持つ企業との協力が必要と判断した。2007年にABボルボが日産ディーゼル(現・UDトラック)を買収した際も、動機はほぼ同じだった。