首都圏に住む人の悩みの種の一つでもある朝の通勤ラッシュ。春から転勤、進学などで新しく東京に移り住んだ人、どんなに住み慣れた人でも、その混雑ぶりにうんざりするものだ。東海道線で神奈川県藤沢市から都内に通う、20代会社員はこう嘆く。
「朝はまず座れないですし、何十分もギュウギュウ詰めを強いられます。帰りも上野東京ラインになり始発を狙うことが難しくなりました。行きも帰りも座ることができず、自宅と職場を行ったり来たりするだけで疲労困憊になってしまいます」
だが、こうした悩みも実は通勤・通学路線を変えるだけで大きく改善する可能性がある。国土交通省では、1ヵ月平日20日間あたりの遅延証明書発行日数状況のデータと、各路線の最混雑区間の「混雑率」を調べた2つのデータを公表している。この2つの統計をもとに、いったいどの路線が朝のラッシュ時の混雑が少なく、遅れも少ないのか。「偏差値」を求める形でランキングを製作してみた。対象路線は遅延のデータに合わせ、45路線とした。