「雷の三碧」の妻を
一瞬でご機嫌にさせる“認め方”

 次は、奥さんが「雷の三碧」の場合をお話ししましょう。
「雷の三碧」の奥さんの場合は、「大地の二黒」の奥さんの場合と大きく異なります。
「雷の三碧」の特徴は、自分の意見(言動)を、とにかく否定してほしくないのです。
 極端に言えば、褒められたいのです。

 たとえば、奥さんと家族旅行の行き先を決めるとしましょう。
 奥さんが「沖縄はどう? 海もきれいだし。子どもも喜ぶわよ」と、あなたに言いました。
 あなたもおおむね奥さんの意見に同意です。
 さて、なんと返事をしますか?

「ああ、いいね。そうするか」
「いいんじゃないか。お前の好きなところで」
 なんて言ったら……おそらくケンカに発展する可能性もあります。

「雷の三碧」の奥さんを持つ旦那さん、身に覚えはありませんか?

「雷の三碧」の奥さんに対しての模範解答はこうです。

「なるほど! それは素晴らし視点だね。沖縄がベストだ!」
「俺も行きたかった! さすがよく気がつくね!」

 といった返事が最高の返し文句です。

 ポイントは、まずは相手(奥さん)の意見をほめること。
「素晴らしい!」
「さすが!」
「よく気がつくね!」

 こういったワードを感情こめて言ってあげましょう。
 これが重要なのです。

 なぜなら、「雷の三碧」は言葉の受け取り方がとても敏感だからです。
 さらには意外と臆病な面もあります。
 自分の意見を発言することにも勇気がいる人も多いのです。
 その勇気を出して言った意見に、どこか冷めた態度で返事をしたり、何も考えない返事をしたりしたら、その時点で不機嫌になってしまいます。

 けれども、「ほめてあげる」というのと若干違うのです。

 私の意見をきちんと汲み取ってくれている。感じてくれている。

「雷の三碧」は、これがすごく嬉しく感じます。

 ですから、相手(奥さん)が「雷の三碧」の場合には、相手の意見をしっかり汲み取りながら、ほめるべきポイントを見極め、きちんと言葉にして言ってあげましょう。

 これが、「雷の三碧」の奥さんを「本当に認める」ということになり、夫婦円満の最重要キーです。
 さて、「大地の二黒」と「雷の三碧」の奥さんへ対する「本当の認め方」をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
 他の7つの「9code」に対しても、それぞれ「本当の認め方」があります。
 それは本書を読めば、ある程度ヒントがわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。どんな有名人が「大地の二黒」や「雷の三碧」か、すぐにわかります。
 あなたの夫婦円満を心より願っております。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント
早稲田大学商学部卒業。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。