一からビジネスを考えるのでなく
成功している人の真似から入れ

 まず、儲かっている商売、成功している人の「真似」から入ってみること。間違っても、自分で気の利いたアイデアを思いつこうとしないでください。起業経験のない人が、儲かるビジネスのアイデアを思いつくのは非常に困難ですから。

 話題になっているカテゴリーのサービスを調べてみて、例えば「パーソナルトレーニングジム」の需要が高いと感じたら、そのカテゴリーで売り上げがいい会社のサービスがなぜ人気なのかを徹底的に調べて行動に移せばいい。

 やったこともない事業の計画をやみくもに練るのではなく、似たモデルケースの事業から始めることが成功のコツです。スポーツであれ何であれ、身近でうまくいっている人やロールモデルの真似をしながら上達していくというのは普通の話ですよね。

 でも、もしどうしてもビジネスモデルを思いつかなければ、買ってきてしまうのも一つの選択肢です。私は、ビジネスを自分で思いつくセンスがあまりないので、企業を買収して事業をスタートすることがほとんどです。

 今手掛けているWebメディア「pedia」という事業も、自分でゼロから立ち上げたものではなく、2017年11月に買ってきたものです。当時、未公開企業を中心とする株式市場の情報や、資金調達や企業決算、適時開示に関わる情報などを知ることができるデータベースが欲しかったのですが、ゼロから集めるのは時間やリソースがかかりすぎました。そこで、当時、ベンチャー企業の経済ニュースメディアを運営していた「pedia」を買ったのです。

 pediaはもともと老舗ベンチャーキャピタルが立ち上げたメディアということもあり、pediaを買うことで、ブランドイメージと企業データベースをいっぺんに手に入れることができました。

 会社というものは、このように買ったり売ったりして大きくしていく性質のものですから、自分で作った事業の売り時を見極めたり、何かしらの事情で安く売られている企業があれば買ったりといった判断をしていくことが大切なんです。