「年収」ではなく「月収」800万円!
“時給25万円”が受け入れられる秘密
長い付き合いになる私の知人に、1人で年収1億円を稼いでいるAさんがいます。よく転職エージェントの広告で「年収800万円以上」といったコピーがありますが、Aさんは年収ではなく月収で800万円を稼いでいる計算です。
Aさんは複数の企業でマネジメントや人事に関するコンサルティングを行ったり、非常勤の取締役や監査役に就任したりしています。年収1億円は瞬間風速的なものではなく、私の知る限り、少なくともここ10年はこの水準です。
年収1億円を達成する人はいったい何が違うのか。私はAさんと協力して仕事をする関係でもあるので、その秘訣を考えてみたいと思います。
Aさんのコンサルティング料は月1回、クライアントの会社に2時間顔を出して50万円といった水準です。時給にして25万円。非常に高額だと思われるかもしれませんが、クライアントは喜んで契約を更新しています。
なぜなら打ち合わせがひと月に2時間でも、その間にクライアントから受ける相談や課題について、ほとんどのことはその場で解決への道筋をつけてくれるからです。つまり、たった2時間の間に膨大な量の課題が解決に向け、高い品質で進んでいくのです。
すぐ解決の道筋をつけられるのは、Aさんがさまざまな分野で一流とされるビジネスパーソンと強力な人的ネットワークを築いているからです。たとえば人事制度をつくりたいとクライアントから相談を受ければ、実際に大企業で先進的な人事制度をつくってきた優秀な専門家にその場で連絡し、共同プロジェクトを組んで制度をつくっていきます。