『週刊ダイヤモンド』5月26日号の第1特集は「物流クライシス 送料ゼロが終わる日」。配送員の人手不足に見舞われている宅配業界では、使える人は誰でも動員しようという動きが進んでいる。宅配業界に限らず、外食チェーンでも「誰でも配達員」化が進行している。その旗手であるUber Eatsの配達員に「週刊ダイヤモンド」記者が挑戦した。

UberEatsを運んでみた!

正社員でもなければアルバイトですらない
ウーバーイーツの配達員

 シェアリングエコノミー界の横綱ウーバーが手掛ける、フードデリバリーサービスのウーバーイーツ。2016年に日本でサービスが始まって以降、人手不足の悩みを抱える外食チェーンなどが救いの手を求め、こぞって提携するなど勢いをつける。

 ウーバーイーツの配達員は正社員でもなければアルバイトですらない。自分の空き時間を活用して配達を請け負う、普段は会社員や主婦、学生をしている一般人だ。ある利用者から「ドアを開けたら外国人がいた」という“タレコミ”もあるほど、多様な配達員がいる。

 だが、いささかでも自らの口に入るものを運ぶ人が、得体の知れない人物というのでは心持ちが悪い。

 そこで配達員の実態を知るべく、本誌記者が現場に“潜入”してみた。

 ……いや、潜入というのは少々盛ったかもしれない。配達員の登録はそれほどにオープンで簡単だからだ。