まずは、総会資料などから、エレベーターのリニューアルがどのように計画されているかを確かめてみよう。そして現在の修繕積立金の額と、年間の積立金収入、大規模修繕の時期と、エレベーターリニューアルの時期をみれば、十分な資金があるのか、積立金の値上げや一時金の拠出、あるいは借り入れの必要が生じるのかは想像がつく。

 問題なければ、計画通りに実施すればいいだけのことだが、そのような資金に恵まれたマンションはそう多くないというのが私の予想だ。それではどう対応したらいいのか?

 まずは自宅マンションのエレベーターの製造会社と保守会社を確認してみるといい。多くは製造メーカーがそのまま保守も引き受けているケースだと思われる。あなたが理事会のメンバーか理事長なら、管理会社抜きの場で理事会を開き意見を出し合ってみるといい。あなたが理事会の役員でないなら、一番親しい理事会メンバーに話してみることだ。

 同じ問題意識を持つ(管理会社の言いなりにならない)理事会メンバーがいれば、エレベーター保守会社の見直し、さらには、管理費・修繕積立金予算全体の見直しのために、管理会社の変更も視野に入れての対策が取れるはずだ。

 早めにこれらの対策を取って、積立金に余裕を持たせることができれば、大規模修繕工事とのタイミング調整や予算の振り分けをすることによって、この25~30年期を乗り越えることができるはずだ。

 しかし、もし理事会に聞く耳を持つ人が全くおらず、管理組合が管理会社の言いなりで、自分が口を出すこともできそうにないマンションなら、その時期を迎える前に売却を考えてもいいほど、深刻な問題であることは知っておいていただきたい。