為替レートはなぜ変わる?

 では次に、なぜこの「交換比率(為替レート)」が変化するのか、について考えます。これは単純で、普通の商品と同じ原則が働いているだけです。通常の商品で考えてみると、人気が高い商品の値段は上がり、人気がない商品は安くしないと売れなくなります。為替もそれと同じです。
みんなが買いたいと思っている通貨(需要が多い通貨)は価格が上がって、みんなが売りたいと思っている通貨(供給が多い通貨)は価格が下がるんです。

 これを具体的に円とドルの関係で見てみます。
「円をドルと交換」する場合、「円を売って、ドルを買う」ことになります。となると、売りに出された「円」の価格は下がって、需要が増えた「ドル」の価格は上がります。これを「円安・ドル高」と呼ぶんです。

 そして、「安くなった円」で「高くなったドル」を買おうとしたら、今まで「1ドル=100円」だったのが「1ドル=200円」に変わる。「円」がたくさん必要になったわけです。要は、円やドルという通貨も普通の商品と一緒で、みんなが欲しがれば価格が上がって、みんながいらないといえば価格が下がるということなんですね。


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