組織の中にいながら、組織を作るのは社長や人事部の仕事だと思っている人があまりに多い。とんでもないことだ。組織について学ぶことが、自分自身の成功にも大きく関わってくる。人を押しのけて出世するのではなく、組織を活性化して運用できる力が成功の鍵となる。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を再建したマーケター・森岡毅氏(株式会社 刀 代表取締役CEO)に話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド社書籍編集局 亀井史夫)
組織を改革しないと、ビジネスの成果は出ない
──株式会社 刀を創業して1年が経ちました。経営は順調ですか?
森岡 毅(以下、森岡) はい。お陰様で多くの企業から依頼をいただいて、現在は複数の案件に取り組んでいます。中には早くも結果が出始めているものもあります。
──通常はどのくらいの期間で契約なさるのですか?
森岡 3~5年の期間で契約します。短期間でどうにかするというものではなくて、我々は組織から作り直したいと考えています。我々がいなくなった後もちゃんと回っていく組織にしないとやる意味がないと思うからです。中長期でマーケティングが持続できる組織に作り変えることに意味があります。