世帯で見ると収入変化は「深い崖」と
「小さなアップダウン」が混在する

 メインの収入の担い手の「給与」と「公的年金」だけで見ると、「収入ダウンの崖」は60歳と65歳の2回であるが、その他に退職金の年金受け取り、企業年金、民間の個人年金などの収入があったり、配偶者の年金収入も含めると、世帯収入は数年ごとに細かく変化する。

 図(2)は、夫婦それぞれの収入を書き込んだ表だ。

 夫が勤務する会社では、60歳から10年間受け取れる「第1企業年金」と65歳から10年間受け取れる「第2企業年金」がある。その他に60歳前半に企業型DCを年金受け取りする。

 妻は4歳年下で、60歳から10年間個人年金の収入があり、公的年金は本人が65歳、夫が69歳のときに受給がスタートする。

 夫婦2人の収入を合わせた「世帯収入」は、「深い崖」と「小さなアップダウン」が混在するのが見てとれるだろう。グラフ化したのが図(3)だ。