大豆の臭みが消えた
ソイ担々麺が人気

大豆ミートの商品
大豆とは思えない、肉そっくりの味わいを楽しめる大豆ミートが開発され、ベジタリアン以外にも急速に広まっている

 東京・表参道駅に近い「中国家庭料理 北斗 青山店」。この店が提供する「あるメニュー」が話題を呼んでいる。大豆で作ったひき肉そっくりの“大豆ミート”を使った肉味噌を中央にこんもりと盛る、その名も「ソイ担々麺」だ。

 昨年9月から提供を始め、年が明けた頃から、じわじわとオーダー客が増加。今では、1日15食出ることもある人気メニューとなり、中高年の女性に交じって、若い男女からのオーダーも目立つようになった。

 記者もソイ担々麺を実食してみた。ひき肉風の大豆ミートの食感は、ほどよく噛み応えがあり、想像していた大豆特有の臭みやえぐみは全く感じられなかった。味は辛さの中にもうま味があり、全粒粉の麺を濃厚なスープに絡めて食べると、「これは、まさに担々麺そのもの」と思えるほど、再現性が高い。何より、大豆ミートでありながら、とても美味しいことに正直言って驚いた。

「中国家庭料理 北斗 青山店」で提供するソイ担々麺。肉味噌に大豆ミート、麺に全粒粉、スープに豆乳クリームを使い、「美味しくてヘルシー」を実現した

 担々麺と言えば、いかにもカロリーが高く「重い」イメージ。カロリーを気にしている人は、食後の罪悪感が嫌で、食べたくても手を出しづらいメニューだろう。

 しかし、「大豆ミートならコレステロールがゼロで、カロリーは豚肉の半分。麺に使っている全粒粉も食物繊維がたっぷり。重いはずなのに逆にヘルシーになっている」と、貴田勝佳店長は話す。つまり、普段は罪悪感から回避せざるを得なかった担々麺を、“ギルティーフリー”(罪悪感なし)で気兼ねなく食べられることが人気の秘訣だ。

 北斗では、以前にも大豆ミートを使った料理を導入したことがあった。だが、当時はまだ大豆の臭みが残り、人気薄で出すのをやめた苦い経緯がある。今回、再挑戦する中、メニュー作りで目を見張ったのは、課題だった大豆の臭みが消えていたこと。さらに、新たな調味料として、大豆を分離した豆乳クリームをスープに加えたところ、濃厚さが増して、ヘルシーながらパンチの効いたソイ担々麺が完成したのだ。