座席をめぐるマナー違反には憤りを感じる頻度が高く、時には乗客同士のトラブルになることも
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さまざまな“常識”が衝突する電車内

 公共の場でマナー違反を犯している人を見ると、誰もがイライラする。そのイライラが特に顕在化しやすいのが、さまざまに異なった“常識”を持っている人が集まる電車内である。

 目的地に着く時間を気にして焦っている人、移動中に少しでも体を休めようとリラックスを求めている人、大きな荷物を持って疲弊しきっている人。それぞれがそれぞれの事情を抱え、イライラ、カリカリしている中で、自分が“常識”だと思っていたマナーから逸脱した行動をとる人たちを見かける場面が、電車内では多いのだ。

 その中でも、著者が今回言及したいのが、電車内の「座席マナー」である。ことさら混雑する電車内では、誰もができれば席を確保したいと思っているだけに、座席をめぐるマナー違反には憤りを感じる頻度が高く、時には乗客同士のトラブルになることもある。

 世間の人は、どのような「座席マナー」の違反にイライラしているのか。周辺の声を拾った。

足を広げる、荷物を座席に置く、足を組んで通行妨害……

 筆者が聞き取り調査した中で、「マナー違反だ」と人々が感じることが多かったのは、座席の座り方である。足を広げて座っている人、網棚ではなく座席に荷物を置いて座っている人。そういう人がいる場合は、7人掛けの長椅子に6人しか座れなかったり、3人掛けの椅子に2人しか座れなかったりといった問題が起こってしまう。