棚からぼた餅で大金を手にした
8割以上は金銭感覚が麻痺
「お金を貯められない人」の最たるものは、「何とかなる」と思っている人です。そして、「棚からぼた餅」と言えるような状況にめぐり合った人がお金を貯められないのも、ありがちなパターンです。
例えば、親や配偶者が亡くなって大規模な遺産を相続したり、多額の生命保険金を手にしたりといった人たちです。
それまでいくら節約して慎ましい生活を送っていたとしても、急に数千万円といった大金を手にすると、金銭感覚が変わってしまうという人がほとんど。家計相談などを通じ、大金を手にした人たちを多く見てきましたが、それまでの金銭感覚を変えずに持ち続けられる人はごくわずかで、8割以上の人は感覚が麻痺してしまいます。
これが夫婦の場合であれば、どちらかが散財を止めるだろうと思われるかもしれません。しかし、当初はどちらか一方が止めたとしても、いつのまにか麻痺してしまった方に引っ張られ、二人して散財してしまう傾向が強いようです。