夫の生命保険6000万円の使い方を間違え困窮した一家の悲劇

30代後半で夫を亡くし
保険金を6000万円を手にした妻

「自分に万が一のことがあったとき、妻や子どもたちのためにお金を残したい」。そのように考えて生命保険に入っている人も多いと思います。もちろん、死亡保険金を手にするような事態になったときには、生活費などとして、当然大切に使うべきです。

 ところが、いざ大金を目の前にすると、「宝くじに当たった人の末路」のように人生を狂わせることもあるようです。

 都内在住のAさん(50)は、30代後半でご主人を亡くしました。子ども3人を抱え、悲しみよりも不安が勝るような状況で、母子での生活が始まりました。毎日を必死に、そして慌ただしく過ごしているうちに、夫の死亡保険金が合計6000万円ほど入り、少しだけ明るい兆しが見えてきたといいます。

 同時期に、遺族年金や労災保険金が、月に合計30万円程度支給されることが分かりました。また、夫名義で購入した自宅のローンも、団体信用生命保険のおかげで、返済不要となりました。

「これで、無理して働かなくても、子どもたちを育てていくことができる」。Aさんは、ホッとしたそうです。