第三は、お金の流れをきちんと捕捉して、徴税を徹底したいということ。言い方は悪いが、できるだけ税の取りっぱぐれがないようにしたいと考えるのは、国、お役所の立場からすれば当然のことではある。

メリットだらけのキャッシュレス決済

 国のメリットは上記のとおりだが、それでは消費者にとってキャッシュレスにするメリットは何だろう。

・レジで小銭を数える必要がなくなる。
・お金を落とす心配をしなくてすむ。
・財布がいらなくなる。
・お金の使い道がよくわかる。
・ポイントが貯まる。

 もちろんデメリットもある。

・カードを紛失したり盗まれたりする。
・クレジットカードのスキミング被害にあう。
・冠婚葬祭に使えなくなる。
・買い物などでお金を使いすぎてしまう。
・地方ではクレジットカードや電子マネーが使える店が少ない。
・資産やお金の使い方が企業や国に筒抜けになる。

 メリットとデメリットを比べ、便利さと予想されるリスクの双方を勘案してどちらをより重視するかによって、キャッシュレス派になる人もいれば、現金派になる人もいる。現金が使えるのだから別に問題ない、と思う人も少なくないだろう。しかし、すでにキャッシュレス決済のメリットが大きくなり、現金払いとの間に「サービス格差」が開きつつあるのが現状だ。