しばらく使っていないと
引き出しも残高照会もできない!

10年放置した銀行口座の預金通帳を見て困惑顔の女性
Photo:PIXTA

 先日、自宅で書類整理をしていたら、しばらく使っていない通帳が出てきた。残高を見ると、1999年1月5日付けで5701円。19年経っているので、すんなり下ろせるのか不安を持ちつつ、翌日ATMで引き出しを試みたところ、結果はNG。「窓口へご相談ください」というエラー表示が出た。

 長い間利用していないから、休眠状態になったのだ。これがメガバンクの口座なら、近くの支店に手続きに行けばいいのだが、北海道に本店のある地方銀行のものなので、ちょっと面倒。

 通帳には「5701円」とあるけれど、もしかしたらキャッシュカードで引き出し済みで残高は数百円かもしれない。それなら、わざわざ行く手間をかけるのもどうかと思ったが、休眠状態だとATMで残高照会もできないので、実際の残高がわからない。

 仕方がないので東京支店に出向くことにした。今年1月に施行された「休眠預金等活用法」のこともあるし、動いてみれば読者のみなさんに伝えたいことも出てくるだろう。

 地銀の東京支店は、日本橋界隈にあることが多い。その地銀も日本橋で日銀の裏手のビルの6階にあった。余談だが、銀行の業界用語では路面店ではなくビルの中に入っている支店のことを「空中店舗」と言うようだ。個人客向けの業務がほとんどない支店なのだろう。

 6階に上がり、普通の会社の受付のようなところで「ATMでエラーが出たので、休眠口座になっていると思うのですが」と通帳と印鑑を差し出したら、窓口に出てきた女性は日付を見て「そうですね、休眠です。お調べして、解約手続きをとりますので、お待ちください」と奥に引っ込む。復活の選択肢はなく、解約なんだ…。