過払い金返還請求で一時的に楽になっても、根本的な点を見直さなければ何度も借金で苦しむ
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過去に債務整理しても
再び借金する人が増えている

 ここ1~2年、過去に債務整理をした人が、再び借金をし始めてしまう「借金体質の再燃」が目立っています。2010年に改正貸金業法が完全施行され、借金をしにくい環境が整えられたはずなのですが、なぜなのでしょうか。

 会社員のGさん(55歳)は40代の頃、クレジットカードを使いすぎて支払いができなくなり、消費者金融で借金をして支払いに充てるということを繰り返していました。自転車操業的に、お金を借りては返済するというのを繰り返し、数年が経過した頃、「過払い金の返還請求はお任せください」という広告を目にしたり、聞いたりするようになりました。

 過払い金返還請求をした人の体験談を見ると、借金がなくなるどころか、払いすぎた利息、いわゆる「過払い金」が戻ってくると聞き、興味が湧きました。しかも、戻ってくる利息が数万円というレベルではなく、何十万円、何百万円という人までいる聞き、自分もやってみたいと思い始めました。

 過払い金とは、貸金業法が改正される前に存在した、二つの法律が定める上限金利の“差”が生んだお金のことです。

 現在、金利の上限は20%と定められていますが、以前は出資法で29.2%、利息制限法で20%とされていました(借金の額によって違いがあります)。そこで、多くの業者が、金利の高い出資法にのっとって利息を定めていました。それを利息制限法で計算し直し、払いすぎた利息が過払い金というわけです。