部下から距離を置かれた管理職が会話で犯していた大きなミスとは?Photo:PIXTA

コミュニケーションがうまく取れず、部下をまとめられていない管理職は少なくない。中には良かれと思ってしたアドバイスや気遣いが的外れで、迷惑と感じられているケースもあるようだ。そこで「管理職養成講座」第16回では、部下の話を最後まで理解しないまま仕事を進めてしまい、信頼を失ってしまった管理職の事例を紹介しよう。(MICA COCORO代表 産業カウンセラー 宮本実果)

転職してきた部下に
距離を置かれるマネジャー

 大手メーカーに勤めるDさん(49歳・男性)は、入社以来、さまざまな部署で活躍し、現在は開発事業部のマネジャーとして、男女7人の部下を率いています。部外の飲み会にも頻繁に参加するなど、多くの社員とコミュニケーションを取ることを心がけています。

 しかし、ある日を境に、今春に転職してきて部下となったAさん(36歳・女性)から距離を置かれている気がしています。原因は何なのか、2人が交わした会話から検証してみましょう。