もちろん、新しければ何でも買いなさいということではない。しかし、ものを見極める目は、「買わなきゃよかった」と後悔した経験によって養われるものだ。だから若いうちは、安価で新しいものをたくさん購入することで、新しくていいものやおもしろいものに出会える確率が高くなる。

 この考え方は、仕事にもあてはまる。一番大事な仕事だけでなく、おもしろそうだと感じる仕事を遊び感覚でやってみよう。新しいものとの出会いが、アイデアを生んでくれる。

◇「トリの目」と「アリの目」を行き来する

 アイデアは、思いつくよりも実行するほうが難しいものだ。アイデアを実行まで持って行くには、「トリの目」と「アリの目」を持つ必要がある。

「トリの目」とは全体を俯瞰して眺めることで、「アリの目」とは目の前の問題を1つひとつ対処していくことを指す。アイデアを思いついたら、自分がトリになった気分で上空から見渡してみよう。すると全体像が分かり、アイデアをどのように形にしていくかという戦略を立てることができる。

 次に、「アリ」に変身しよう。石ころを1つ動かすように、アイデアを少しずつ実現に近づけていくのだ。こうして「トリの目」と「アリの目」を行き来していると、アイデアを実現へと動かしていくことができるだろう。

 重要なのは、「トリの目」と「アリの目」をあわせ持つことだ。空を飛んだり地上に戻ったりと、視点の切り替えを明確に意識しよう。

◇おもしろい人に会う

 人脈づくりのため、異業種交流会に参加している人も多いだろう。決して悪いことではないが、次につながることは少ないのではないだろうか。

 著者は、その種の集まりにはほとんど参加しない。偶然おもしろい人に出会ったり、「おもしろい人がいるんだけど、会ってみる?」といった誘いに乗ったりしたほうが、おもしろいことになる確率が高いと感じている。

 一般的な人脈づくりの目的は、コネクションを求めたり、知り合った人から知識や力を借りたりすることだろう。著者がアドバイスするのは、人脈作りの目的を「発想刺激を受けること」に置き換えることだ。つまり、出会った人の話や思考・行動を発想刺激にして、自分の仕事を考え、実行するようにする。そうすれば、おもしろい話につながりやすいという。