7 、「発災直後、確認がとれるまで災害用トイレを使用」するとしても、どうやって確認をとればいいのでしょうか?

地震発生直後、トイレの水を流さないほうがいい理由(上)東日本大震災では、地中の排水管の破損に気づかず、溢れたケースも報告されている。さいたま市高層マンション防災ハンドブック P.6より引用

 通常の排水トラブルの場合、マンションの場合は、組合がある場合は組合が、管理会社がある場合は管理会社が通常時の確認の取り方を把握しています。各マンションごとに異なりますので、調べて問い合わせてください。

 通常時であれば、敷地内の排水トラブルは各市町村の指定工事店や排水設備工事を行った業者が、「接続枡(ます)」から下水道本管は各市町村の上下水道局が修理してくれることになります。いずれも市町村の上下水道を検索すると詳しい問い合わせ先は記載されています。

下水道管被害の調査・復旧方法首都直下地震における下水道の防災対策 (東京都下水道局計画調整部 緊急重点雨水対策事業担当課長・坂巻和夫氏) (一般社団法人日本損害保険協会刊/そんぽ予防時報 2013 Vol252より) 拡大画像表示

 また、大規模な復興となると、下水道は国土交通省、農業集落排水処理施設は農林水産省、小規模集合排水処理施設は総務省などと管轄が異なります。

 さて、どこに連絡すればよいかわかっていたとしても、大災害の際、連絡はとれるのか?いつ確認や修理してもらえるのか、不確定要素があります。

 東京都23区内だけの下水道であっても、下水道管の延長は約1万6000km と長いため、仮に、東日本大震災の場合と同じ2.3%の被害率であっても、下水道応急対策か必要な下水道管の延長は368km に達してしまい、確認・復旧に時間がかかることが想定されています。東日本大震災は津波で流失した家屋も多かった上での2.3%です。想定外も起こり得ます。

 いつ確認、復旧できるかわからない問題にどうやって対応するかというと、こちらのマンションの事例が参考になります。

■まずはトイレを備蓄せよ!1人1日8回に備えろ!よこすか海辺ニュータウン 横須賀市ソフィアステイシアの事例(http://www.risktaisaku.com/articles/-/525?page=2

 立地条件やマンションの状況によって対策は異なります。マンション住民に特殊技能がある人がいて、備蓄がなくてもすぐ確認修理できるという所もあるかもしれませんし、もっと深刻な事態に対応すべきところもあるかもしれません。

 あらかじめ、しっかり話し合っておく事。それが正解のない災害時、臨機応変に対応する指針となると思いますが、いかがでしょうか?

8、備蓄する量は?

 確認・復旧に時間がかかるとして、備蓄はどれくらい用意すればよいでしょうか?下水道復旧想定の30日を目安に用意できれば安心ではありますが、お金もかかります。

 1週間用意するとして×家族人数×トイレに行く回数…としても、かなりの数ですよ!

 7日分×3人家族だとして×6回(女性が5回~10回)だとしても=126枚!!!

 家族によって共有できるのは誰と誰なのかというリアルな問題も確認しないといけないかもしれません!

 職場だと…準備されてますか?

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