これまでは、都内の下町エリアに住んでいた高島さん。しかし、遅い時間の帰宅や週末の混雑した満員電車に辟易とし、「職住近接」を選択したという。

「これまでは、家賃6万円台の1Kで1人暮らしをしていました。でも、田舎くさい下町ではなく、憧れの都心に行きたかったんです。できれば、港区に」

 せっかく引っ越しをするなら、住宅環境や設備にこだわりたかったと話す高島さん。

「オートロックはもちろん、24時間ゴミ出し可能、宅配ボックスあり、料理が好きなのでキッチンは広めで、コンロは2口ほしい。それに、タワーマンションとまでぜいたくは言いませんが、東京タワーが見える夜景がきれいな部屋に住みたかったんです」

 残念ながら東京タワーはあまり見えないが、希望のほとんどをかなえた部屋に引っ越しをし、晴れて“港区女子”になった高島さん。しかし、問題は家賃だった。以前と同じ1Kで、家賃は12万円に大幅アップした。

 一般に、家計の見直しを図るには家賃や通信費、保険料などの「固定費」がカギを握る。ところが高島さんは、最大の固定費である家賃を増加させてしまった。

「よく『一度上げた生活水準は落とすのが難しい』って言いますよね。それは分かっていましたが、好きなところに住むなんて、独身のうちにしかできないことですから」

近いからといってタクシーで帰宅
ちょっとした贅沢志向で支出増

 “港区女子”といっても、毎晩のようにIT社長やエリートサラリーマンたちとキラキラ遊んでいるわけではない。プライベート生活はいたって地味だ。しかし、高島さんの日常生活を聞くと、住まい選びだけでなく生活のあちらこちらにちょっとした贅沢志向が見え隠れする。その代表がタクシーだ。