そこそこの収入がある人ほど
“マイルド貧困予備軍”の可能性

「今の部屋や生活には満足している」と話す高島さんだが、こんな愚痴を漏らすこともある。

弁当箱は「曲げわっぱ」
「曲げわっぱ」と呼ばれる木製の高級弁当箱を使うこだわり。高いものだと1万円以上するものもある Photo by K.Y

「一生懸命働いて収入が増えたのに、それが家賃やタクシー代で消えてしまっては何のために働いているのか、たまに分からなくなってしまいます。それに、このままでは結婚とか出産は現実味がないですね…」

 収入は増えたものの、多忙が原因で支出も増え、幸福度は必ずしも高まっていない。一見すると華やかそうな“港区女子”だが、その実態は固定費やプチ贅沢が少しずつ積み重なり、貯蓄もできない「マイルド貧困」そのものだ。

 そんな高島さんは、将来について「今は、家計簿アプリのおかげで貯金できるようになって、30代でマンションを買いたいですね」と語るが、これまた贅沢思考から抜け出せていないようだ。

「マイルド貧困」は単なる貧困層とは異なり、収入が多少あるからこそ陥りやすいという“罠”もある。そこそこの収入がある人ほど、“マイルド貧困予備軍”だとの危機感を持たなければ危ないのかもしれない。