雇用延長の議論が行なわれている。人生100年時代には、高齢者が働くべきだという考えだ。この背景には、年金支給開始年齢を70歳に引き上げざるを得ないという事情がある。
年金の財政検証は、「100年安心年金」だとするが、これは高成長を仮定しないかぎり実現できない。現実的な経済成長を前提とすれば、65歳の支給開始を継続するのは到底不可能だ。
財政検証は
「100年安心年金」を保障するが
日本の公的年金に関する公式の見通しは、5年ごとに作成される「財政検証」で示されている。
最新のものは2014年に作成された。
その基本的な結論は、現在の制度のままで年金財政は維持できるということだ。