「定年前後」を見てきてわかった、うまくいく人、いかない人の違い
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人生100年時代が到来するといわれている。寿命は延びる一方、生涯収入は1990年代と比べ減少し、退職金は激減。年金の受給年齢は5年引き上げられ、社会保障費も削られ、金利はほぼゼロ。企業にも国にも頼れない時代、充実した定年後を生きるにはどうすればいいのか。82歳の現役ビジネスマンにして『定年前後の「やってはいけない」人生 100年時代の生き方、働き方』の著者、郡山史郎氏が、定年後の賢い働き方について解説する。

働きたいのに仕事が見つからない、高齢者の現実

 近い将来、人生100年時代が来るといわれているが、若い世代も含め、定年退職後の具体的なライフプランを立てている人は、はたしてどれくらいいるのだろうか。仕事やお金、健康、人間関係…そこで直面する問題はたくさんある。まず真っ先に心配なのは、お金のことだろう。

 雑誌などの特集では「定年後に必要なお金は平均で月27万円。30年で1億円以上!」と強調されている。しかし現在、年金の受給開始年齢が引き上げられ、企業の退職給付金制度が縮小されていっている。定年後、年金と貯蓄だけで生きていけるという人は、どんどん少なくなっている。しかし、「定年後」を過ぎた人間が、働く場所を見つけることは容易ではない。

 私も定年退職後の65歳で再就職活動をした。定年まで大企業に勤め、国内外で様々な経験をし、子会社の経営にも携わってきた経歴から、「働く先はすぐに見つかるだろう」と思っていた。しかし現実は甘くなかった。結局、ようやく就職先を見つけたのは67歳のときだった。