昔はパワハラ、体罰は当たり前だった
Photo:PIXTA

まるで日本中の膿が出るかのように、さまざまな不祥事が露見している平成30年。特にスポーツ界での告発やスクープは枚挙にいとまがない。今になってこれだけの問題が出てくるのだから、これまでの数十年間では、一体どんなことが行われてきたのか。もちろん有名人だけではなく、一般の人が巻き込まれたパワハラや体罰もあったはずである。「今だから言える、スポーツ界の理不尽」について匿名調査した。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)

平成最後の年は
不祥事のオンパレード

 日本大学アメフト部の悪質タックル問題に始まり、バスケ日本代表の遠征先での買春、体操会の体罰、全日本剣道連盟における不正な金銭授受、日大応援リーダー部のパワハラ問題、さらには国技である角界のゴタゴタ……。

 これほどまでに出るかと思うほど、平成最後の年はスポーツ界の不祥事オンパレードである。しかし、このような問題を聞いて「まさか」と感じる人は案外少ないのではないか。特に、自身が人生の若い時期において一心にスポーツに打ち込んで来た人ならば。

 マイナーであれメジャースポーツであれ、良く言えばコミュニティーの関係が密、悪く言えば閉鎖的な環境になりやすいことは否めない。全体としてみれば伝統校や伝統クラブ、その関係者が強い発言力を持ち、個々のチームではコーチや監督が絶大な権力を持つ。そしてその中には、いまだに体罰や精神論がまかり通ってしまう風潮がある。「強くなるために」「勝つために」を突き詰めるあまり、客観的に見れば無意味に思える「しごき」を行っていないだろうか。

 もちろん、個々を見れば体罰やパワハラとは無縁で、のびのびとスポーツに打ち込むことができる環境もあるのだろう。しかし、次々と明るみに出る不祥事は、これらが「氷山の一角」であることを浮き彫りにしている。