お盆を過ぎても、変わらずに続く日本の猛暑。早く涼しくならないものか――。そう願っている人は多いだろう。そんなあなたに、背筋がちょっぴり寒くなる納涼記事をお届けしよう。ズバリ、「会社の怪談」である。実際に幽霊が出て来る話は怖いが、会社という人間関係の中で日々生まれる常軌を逸したエピソードの中には、ある意味それよりも怖いものがある。徹底した聞き取り調査により、会社員が実際に体験した「会社の怪談」を集めてみた。(取材・文/プレスラボ・小川たまか)

残暑をちょっぴり涼しくする!
みんなが体験した“会社の怪談”

 とにかく暑い。お盆を過ぎても、変わらずに続く日本の猛暑。連日のように、40度近い最高気温を記録する地域が出ている。気象庁の発表によると、9月、10月も例年より平均気温が高い地域が多いと見られ、厳しい残暑に悩まされそうだ。

 早く涼しくならないものか――。そう願っている人は多いだろうが、天候ばかりは思い通りにならない。そんなあなたに、背筋がちょっぴり寒くなる納涼記事をお届けしよう。ズバリ、「会社の怪談」である。

 人が集まるところに怪談は生まれるもの。実際に幽霊が出て来る話は怖いが、会社という人間関係の中で日々生まれる常軌を逸したエピソードの中には、ある意味それよりも怖いものがある。

 たとえば、最近ネット上で話題になった「セクハラによる損害賠償請求訴訟」がある。この裁判の概要はネット上で見ることができるが、そこには女性秘書にセクハラを行っていたとされる会社社長の赤裸々な言葉が、書き記されていた。

 女性秘書が証言したその言葉は、「君はセックス要員で雇った。社長とセックスするのが君の仕事だ」「俺の寵愛を断ったら、君はもう終わりだ。辞めろ」などというもの。思わず目を疑うようなひどい内容だ。

 企業の職場の取材をしていると、ときとして「事実は小説よりも奇なり」と思ってしまうエピソードに遭遇する。「現実ではあるものの、これをそのまま報道してもむしろリアリティがないのでは」と思うこともしばしばだ。