高い授業料を払って
モノ作りの難しさを学んだ柳井会長

 柳井会長はユニクロ野菜や靴に高い授業料を払って、「モノ作りとは何か」という難しさを学んだ。

『一勝九敗』という著書まで出し、ユニクロ野菜の失敗など多くの失敗を経験し、衣料品SPAとしての知見を蓄積してきた柳井会長からすれば、冒頭のゾゾへの「モールですよ」という発言は、《衣料品作りの何たるかが分かっていない》と言いたいのだろう。

 現状はゾゾタウンの採寸の仕組み「ゾゾスーツ」だけが“話題先行”のきらいがあるだけで、ゾゾタウン自体がショッピングモール、「乗り合いバス」のようなビジネスモデル。決して生産から販売までの仕組みが出来上がっていないと言いたそうだ。

ユニクロと比較されるゾゾタウン
業績は好調

 柳井会長は「我々は衣料品の知見、資源をたくさん持っている」と強調し「企画から製造販売を一貫して行えるのが強み」と持論を展開する。その上で「ゾゾやアマゾンが市場をとるとは思っていないし、服を作っていくということはそんなに簡単ではない」とも言う。

 実際、店舗で販売して何が売れているか、消費者の購買行動やトレンドを読み取り、それを企画に生かし、製造に生かしていくというのがSPAのメリットだとすれば、ユニクロはそれを「教科書通り」に実行してきたといっていい。

 同じカジュアル衣料を扱っているため、ユニクロと比較され、柳井会長に批判されることが多くなったそのゾゾタウンだが、業績は好調である。