サウジアラビア王国は、ジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害によって、自らひどい痛手を負うことになった。事件に関する同国の一連の説明は、その痛手をさらに悪化させている。ドナルド・トランプ米大統領は、サウジのこうした残虐行為や、王位継承順位 1位のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(33)の権力について真実を語らなければ、米サウジの2国間関係を制御できなくなるだろう。  サウジ側が19日深夜に発表した声明は、これまでで最も詳しいものであり、少なくともカショギ氏がイスタンブールにあるサウジ総領事館で、サウジの工作員らによって殺害されたことを認めるものだった。