配車の車種は明らかにされていないが、タクシーのような乗用車からトラック、バスまで幅広く扱うようになるだろう。時間どおりの配車となると、車両の現在位置と道路の混雑状況などを把握して的確な指示を出さなければならない。トヨタのコネクテッドカー(つながるクルマ)技術とソフトバンクの通信ネットワークを連携させることでこれが目標である。試験中の5G(第5世代)通信規格を使ったスマートフォンが使用されるだろう。

20年代後半に実用化目指す自動運転車両
「イーパレット」の運用も共同で

自動運転車両トヨタ・イーパレット自動運転車両トヨタ・イーパレット インテリアは用途に合わせてシステムアップできる Photo:TOYOTA

 このビジネスの次に展開が予定される事業が、自動運転車両を使ったサービスである。トヨタは物流から人的移動、移動型オフィス・店舗などに利用できるe-Palette(イーパレット)コンセプトをすでに発表し、2020年代後半の実用化を目指している。この運用をソフトバンクと共同で行う。ビジネスやレジャーシーンでの人々の移動、宅配など配送サービス、物的流通(物流)、医療、飲食などさまざまな分野で“必要な場所”に“必要な機能を持った車両”を効率よく振り分けるサービスであり、その中心にイーパレットを据える。そしてトヨタは車両データ、ソフトバンクは人流(人の流れ)やニーズのデータなどを担当するという。

 イーパレットは無人運転による配車を想定しており、高度な自動運転機能が求められる。現在、自動運転については、個々の車両がカメラなどのセンサーを積みAI(人工知能)を使って“安全な進路”を見つけながら走る自律走行型と、外部から渋滞や交通規制、天候などのさまざまな情報を取り入れてAIと協調させるインフラ利用型があるが、ソフトバンクとのコラボレーションが可能になれば後者が選択できる。