米政府は23日、サウジアラビアの反体制派記者ジャマル・カショギ氏の殺害に関わったとされるサウジ当局者21人に対し外交的措置を講じると発表した。サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が同日開幕した「未来投資イニシアチブ(FII)」に姿を現す中、非難の立場を公に示した形だ。ドナルド・トランプ米大統領は、サウジが「最初から最後まで」カショギ氏殺害事件の扱いを誤ったと指摘。一方で同国と結んだ米国製兵器の売買契約は取り消さないとも述べた。大統領執務室でウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じたトランプ氏は、カショギ氏殺害事件を巡りサウジを厳しく非難。サルマン国王は殺害について事前に把握していなかったとの考えも明かした。一方、ムハンマド皇太子が事件に関与した可能性についての質問には、「目下のところ現地では皇太子がより多くを取り仕切っている。彼が取り仕切っている以上、誰かが関与しているとすれば彼ということになる」と答えた。