アストロ・テラー氏は、会議から会議へ歩いて移動するのは時間がかかりすぎると気づき、インラインスケートを履くようになった。米グーグルの親会社、アルファベットの研究部門「X(エックス)」を統括するテラー氏にとって、こうした実践的な問題解決は仕事の中核をなすものだ。2010年以降、Xが追求してきた「ムーンショット」(グローバルな問題に対する革新的な解決策)の成果は一様ではない。