――筆者のクリストファー・ミムズはWSJハイテク担当コラムニスト ***  世界有数のIT(情報技術)企業は人々の心にとてつもない影響力を持っている。その大きさは各社が事業を営む諸国の政府と変わらないほどだ。だが世界中の市民や官僚、政治家は今、その影響力に対して反発を強めている。  反発の矛先は大抵の場合、フェイスブックやアマゾン・ドット・コム、アルファベット傘下グーグルなど米巨大IT企業と、その遍在性が個人や企業に与える影響に向けられている。