米ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、今後はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の非営利団体(NPO)との協力を見合わせる。先月初めにサウジ政府を批判した著名記者ジャマル・カショギ氏が殺害された問題を受けて、欧米では同国への懸念が強まっている。カショギ記者はトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された。トルコや欧米の当局者は、これほど大掛かりな作戦はサウジ最高指導部の承認がなければ実施できないとみている。ただサウジ側は、実質的な最高権力者であるムハンマド皇太子の関与を否定している。ゲイツ財団の広報担当者はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に「ジャマル・カショギ氏の拉致と殺害は極めて問題だ」とした上で「懸念をもって状況を注視している」と語った。
ゲイツ財団、サウジ皇太子NPOとの協力打ち切りへ
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