サムスンPhoto:Reuters

【香港】携帯電話メーカーは販売減速に対処するための策はあると考えている。本のように折り畳める大型ディスプレーを備えたスマートフォンだ。

 アップルをはじめ少なくとも世界の大手スマホメーカー5社が折り畳み式モデルの特許取得に取り組んでいる。10年前のスマホ時代の幕開け以来、長方形の板状モデルが普及してきたが、折り畳み式はこれまでで最も大胆なデザイン変更となる。少なくともサムスン電子と華為技術(ファーウェイ)の2社は折り畳み可能なディスプレー搭載端末を発売する計画があることを認めており、ファーウェイは来年の発売を目指している。

 スマホメーカーは、端末の買い換えサイクル長期化などによる販売減速を食い止めるためには、そうしたイノベーション(技術革新)が必要だとみている。ソフトウエアやディスプレー品質、カメラ機能が年々改良されていることから、消費者は近年、買い替えの必要性をあまり感じなくなってきている。

 それに加え、大型でありながらバッグやポケットであまり場所をとらないディスプレーの開発が急務になっている。次世代通信規格「5G」を利用した無線回線の提供により、動画や仮想現実(VR)などの視覚的魅力の高いメディアの消費が急増すると予想されるためだ。

 だがスマホメーカーはまずいくつかの課題を克服しなくてはならない。1つはディスプレーの品質や耐久性を犠牲にせずに半分に折り畳める柔軟性のある端末の開発だ。必要な素材の供給不足や組み立てコストの上昇といった問題もある。さらに商業上の究極の疑問は、消費者がそうしたスマホを欲しがるのかということだ。