食べログが契約体系を新プランへ本格的に切り替え始めたのは2017年。同年6月時点で5000件だった新プラン契約件数は、翌18年6月には2万6000件と飛躍的に拡大した。

 新プランでは、食べログ上での即予約システム(ウェブサイトでの予約がそのまま店舗の台帳に反映されるもの)を利用した場合、ディナーで1人当たり200円、ランチで同100円の手数料が発生する。

 冒頭の張り紙騒動において、張り紙をした店は客に直接予約を求めていた。食べログを経由せず、店舗の電話番号に直接電話をして予約をした場合は手数料が発生しない。食べログに反逆し、中抜きを図ったのである。

 食べログの原点は、消費者が本当に評価できる飲食店を探すためのサイトという立ち位置にある。

食べログが台頭してきた2000年代以前は、ぐるなびや現ホットペッパーグルメといった、飲食店側が販売促進の場として活用するメディアが主流であり、情報の発信者は飲食店側だった。

 そのアンチテーゼとして05年に登場した食べログは、「口コミ」情報を主体にした。情報の発信者を消費者側にすることで、サイトの信頼性を高めていった。

 そのビジネスモデルは、広告収入や消費者がプレミアム会員として支払う月額課金などを収益源の柱の一つとするものだった。

 新プランを導入して以降、収益の軸足は飲食店側にさらに移っている。もともと、上位表示プランといった飲食店向け有料サービスは09年から登場しているが、食べログの飲食店販促事業による収益比率は16年度第1四半期が67%で、18年度第1四半期には77%まで拡大した。