男性にも人気の家計診断ページ
「わが家のお金の重大3要素」とは

「ボーナスで赤字補てん」の無限ループから逃れ、貯蓄体質になる法
自らの家計は自分自身が案外よく知らないもの。わが家のお金に関する現状を即答できない人は、月々の収支が破綻しかかっているかもしれない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 今も昔も「家計診断」は、雑誌の人気企画である。読者の収支データをFPなどお金の専門家がチェックし、どこを改善するとお金を貯めることができるのかをアドバイスする。雑誌編集者に聞くと「とにかく読まれるページなんです」と言う。

 家計の実態は親しい友人の間でも話題にのぼることはない。家計診断のページは「他の人はどうしているのか」を知る絶好の機会だから、人気があるとのこと。

 家計診断と言えば以前は女性誌の十八番だったのが、最近は男性読者中心のビジネス誌でも「大特集」が組まれることが増えている。男性の実力派FPが診断していることが多く、男性読者にとってみると、オトコの心理を配慮してくれたアドバイスのように思えて親近感を持つのかもしれない(実際には特段男性読者を意識せずにバッサバッサと診断しているように見受けられるが)。

 当連載『老後のお金クライシス』も男性読者が多い。家計診断のページを見ているのだとすると、何を参考にしているのだろうか。収支データのわきの本文に書かれる「ストーリー」が面白く、つい読み込んでしまうのではないだろうか。

 いくら注意しても家計のやりくりができない妻の話だったり、子どもの教育費にお金をつぎ込みすぎて毎月赤字の家計だったり、家計の問題点の背景が書かれているが、多くの読者は対岸の火事としてさらりと読んでしまう。

 収支データの改善点は、具体的に吹き出しで書き込まれている。保険の見直しをすると、月4万円→2万円、スマートフォンを大手キャリアから格安スマホに変えると月3万円→1万円など……。男性読者は、こうした具体的な改善アドバイスを「なるほど~」と参考にしているようだ。実行に移しているかどうかはわからないが。

 家計のやりくりは妻任せ、夫は「稼ぐ人」と家計内での担当分担制の時代が長く続いたが、最近は「妻だけに任せ切りにしないで、自分も家計管理に参加しよう」という男性が増えている。若い世代だけでなく、バブル世代の男性にも兆候がある。