米中央情報局(CIA)は、サウジアラビアの反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害された事件で、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が殺害を命令したと結論付けた。事情に詳しい米政府当局者が明らかにした。ムハンマド皇太子はトランプ大統領とも親しい関係にある。ある米当局者は16日、CIAの判断は皇太子が関与したとの「決定的な」証拠というよりも、「サウジの行動様式の理解」に基づいていると述べた。同当局者は、ムハンマド皇太子が関知せずに「このような事件は起きないだろうし、起こり得ない」と述べた。サウジは、ムハンマド皇太子がカショギ氏殺害計画を事前に知っていたことを否定してきた。同国の検察当局は15日、カショギ氏殺害はトップからの命令ではなかったとし、殺害に関与したとされる5人に死刑を求刑すると明らかにしている。