――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   日産自動車のカルロス・ゴーン会長逮捕はこれまでのところ、答えよりも多くの疑問を生んでいる。ひとつの大きな問題は、ゴーン氏の失脚が日本のコーポレートガバナンス(企業統治)改革にとって何を意味するかだ。安倍晋三首相が打ち出したいわゆる「3本の矢」と呼ばれる経済政策で、企業統治改革は大規模な金融緩和や財政出動と並ぶ、第3の矢に据えられている。  ゴーン氏の不正疑惑についてはなお、不明な点が多い。