社員の夢は年収1000万円

 人はパンのために生きているわけではない、と言う人もいるでしょう。
 しかし、それは理想論にすぎると思います。

 私は、本部長以上の幹部を集めて食事をする社長会を開いています。
 食事代は私のポケットマネーですが、
 タダメシは人をダメにするから、会費を5000円取ります。

 会費はまとめて専務の矢島茂人に渡して、2次会費用にします。
 社長会は、ひとり3~5分で近況報告を行い、最後に私が話す。
 今年のお正月の社長会で、こう話しました。

「俺の目標は、
 ここに座っている全員を
 年収1000万円以上にすることだ

 参加者のうち、専務の矢島茂人は年収2500万~3000万円、
 常務の滝石洋子は1500万~2000万円、
 取締役の佐藤義昭は1000万~1500万円です。

 他にも1000万円を突破している社員がいますが、
本部長の平均は1000万円に届いていない。
 それを大台に乗せることが目標だと、みんなの前で宣言した。

 すると、場の空気がバチッと変わりました。

 それまでお正月気分でのんびり飲み食いしていた社員の目が、
急にギラギラし始めました。
 その様子を見て私は、

「社員の夢は年収1000万円プレーヤーになることだ」

 と改めて認識しました。

 もちろん、人生の究極の目的はお金を稼ぐことではありません。
 お金より大事なものは世の中にたくさんあります。