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近頃、日本各地で大小の地震が相次いでいる。実は、これらの現象は「東日本大震災のせいかもしれない」と、京都大学名誉教授は指摘する。3.11が日本列島に残した後遺症とは何か。そして、今後想定される大災害の可能性を考える。※本稿は、京都大学名誉教授の鎌田浩毅『日本史を地学から読みなおす』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
1000年に一度の規模と言われる
日本大震災の傷跡
2011年(平成23年)3月11日、1000年に一度の規模といわれる超巨大地震が、日本を襲いました。「東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)」です。
地震の規模は、日本の観測史上最大となるM9.0でした。
世界的に見ても巨大な地震であり、20世紀以降に発生した地震としては、1960年のチリ地震(M9.5)、1964年のアラスカ地震(M9.2)、そして2004年のインドネシア・スマトラ島沖地震(M9.1)に次ぐ、巨大な地震でした。
地震発生時刻は3月11日(金曜日)の午後2時46分、震源は三陸沖です。太平洋プレートが北米プレートに沈み込むプレート境界で発生した地震でした。
プレート境界の長さ500キロメートル、幅200キロメートルという広大な領域(震源域)で岩盤の破壊が起きたことで、これほどまでに巨大な規模の地震になったと考えられています。
宮城県北部の栗原市で震度7が観測されたほか、北海道から九州まで震度6強~震度1の揺れが観測されるという、とんでもない規模の地震でした。
震源域付近の海底が大きくずれ動いたことにともなって海面も大きく変動し、巨大な津波が発生しました。福島県相馬市で9.3メートル以上の津波が観測されたほか、宮城県の女川漁港には14.8メートルの津波痕跡が確認されています。







