サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、イスタンブールのサウジ領事館で起きたジャーナリスト殺害事件後で初となる海外訪問を行っている。中東の同盟国歴訪でイメージの立て直しを目指す。10月2日に起きたジャマル・カショギ記者の殺害事件は、サウジの外交にとって2001年9月11日のテロ事件以来の大スキャンダルとなり、欧米諸国との間に緊張をもたらした。アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトなど中東の同盟国を外遊後、ムハンマド皇太子は30日からアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれるG20に出席する予定。しかし、サウジのイエメン空爆や記者殺害などを巡り、皇太子がアルゼンチンで刑事告発される可能性もあり、実際に出席できるかどうかは微妙な情勢だ。サウジ政府は皇太子の出席について明言していない。
サウジ皇太子、中東同盟国歴訪で関係強化
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