日産自動車は今週、航続距離を伸ばした電気自動車(EV)「リーフ」の新モデルをロサンゼルスのモーターショーで発表する予定だった。日産は発表会にハリウッドの有名女優を起用する段取りを整え、メディア向けの記念イベント会場として全米日系人博物館も借り切っていた。だが、会長だったカルロス・ゴーン容疑者の逮捕が発表に影を落としかねない状況となる中、リーフの公式発表を延期することを決めた。日産は発表文で「性能が向上した2019年型日産リーフの詳細に関する正式発表を延期」するとした。広報担当者は延期理由について「この重要な製品発表が、ふさわしい取材を受けられることを確実にするため」と説明した。日産は先週、ゴーン容疑者を会長職から解任。経営上層部は混乱に陥っている。新型リーフの発表中止は、それでも自動車販売に注力しようと努める幹部が直面する課題を浮き彫りにしている。
日産、新型「リーフ」の発表中止 米自動車ショー
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