世界経済の見通しは変化しており、2019年の市場やワシントンに新たな乱気流をもたらす可能性がある。この1年は、減税や支出拡大など相次ぐ財政刺激策に支えられた米経済の力強い成長が目立った。それが企業利益の成長を支え、連邦準備制度理事会(FRB)が短期金利の引き上げペースを加速させる根拠になった。財政刺激が当初の勢いを失うとの見通しから、民間エコノミストの大半は米経済成長が来年には減速すると考えている。それは、企業の増益ペースが鈍化し、FRBに利上げ停止を求める声が高まることを意味する。成長が鈍化すれば、今年の経済成長を重要視してきたドナルド・トランプ大統領は面白くないだろう。トランプ氏は、自身の景気浮揚策に反した動きをするジェローム・パウエル氏をFRB議長に指名したことを悔いている。
2019年の米経済見通し 成長鈍化、高まる不確実性
FRBはどう動く? トランプ貿易政策が設備投資に与える影響は?
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